【伊勢旅・後編】全身白の法被で「エンヤー!」お木曳(おきひき)神事で震えた、一生モノの感動

伊勢旅の2日目、この旅のハイライトとなった「お木曳(おきひき)神事」の様子をお届けします。

今思い出しても胸が熱くなる、一生忘れられない体験になりました。

2日目の朝、全身真っ白で、お揃いの法被(はっぴ)に袖を通して全員で並ぶと、それだけで周囲の空気がキリッと引き締まり、心地よい緊張感が体に満ちていくのが分かりました。

私たちが向かったのは、出発地点である伊勢市の宮町交差点。 そこから目指すのは、伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)です。

お木曳神事は、新しく神殿を建てるための御用材を運ぶ、とても神聖な行事。 広場には、私たちと同じように全国から熱い思いを持って集まった大勢の仲間がひしめき合っていました。

「エンヤー!」という力強い掛け声が響き渡ります。
全員で息を合わせ、進行方向に向かって一本の太い綱をぎゅっと握りしめ、力いっぱいに曳いて進みます。

私の手のひらに、ものすごい感覚が伝わってきたのです。

ゴトゴト、ゴトゴト……。 大きな木材を載せた代車が路面を踏みしめて進む、あの力強い「地響きのような振動」が、綱を通して、私の両手に、そして胸の奥にまでダイレクトに伝わってくるのが分かりました。

「ああ、今、みんなの力が一つになって、神様の木を動かしているんだ」

全国から集まった見ず知らずの私たちが、白い法被をまとい、「エンヤー!」「エンヤー!」の掛け声だけで完全に一つになっている一体感。 手から伝わるそのリアルな振動に、鳥肌が立つほどの感動がこみ上げてきて、気付けば夢中で綱を曳いていました。

無事に外宮へ向かって進みきったときの達成感といったら……! 心地よい体の疲れとともに、心の中がすっきりと洗われたような、言葉にできない充実感でいっぱいになりました。

石川からのバス7台の大移動に始まり、神楽の美しさ、昭和レトロな宴会での奇跡の再会、そしてお木曳神事での最高の感動。 たくさんの温かいご縁とパワーをいただいた、最高の2日間でした。

伊勢の神様からもらったこの大きなエネルギーを胸に、また今日からの愛おしい日常を、私らしく小さな挑戦を重ねながら一歩ずつ歩んでいこうと思います。

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